【マルチコントローラー】Arduinoを使って制御してみよう!(その1)

「マルチコントローラー」を「Arduino」で制御する、サンプルプログラムを作ってみましたのでご紹介します!

今回紹介するプログラムは、まずは簡単なものからということで、Lチカ(LEDチカチカ)ならぬ、ソレカチ(ソレノイドをカチカチ)のプログラムです。


  1. 用意するもの

今回は以下のものを使用します。

・マルチコントローラーUSB

・Arduino UNO(この記事では、互換品を使っています。)

・ソレノイド(型番:SSBH-0830-01)

・ピンヘッダ(8極と2極を1つずつ)

・UDBケーブルtype-B(×2)

・電源 DC5V(ソレノイドへの給電用)

・電源 (Arduinoへの給電用)

*ソレノイド(SSBH-0830-01)はタクトスイッチが装着されていますが、ジャンパーピンをさすことでスイッチ機能を無効にできます。


2.ソレカチのプログラム

早速、Arduinoでプログラムの準備をしましょう。

下のスケッチが、ソレノイドをカチカチ動かすプログラムになります。

とりあえずこれをコピペして、スケッチに貼り付け、Arduinoに書き込んだらスケッチは準備完了です!

// マルチコントローラーに接続したソレノイドをカチカチ動かすプログラム

int const SOL = 2; // 変数の宣言。「SOL」は「2」と定義。以降スケッチ内で「SOL」には「2」が代入される。
// マルチコントローラーの2~4番を使いたい場合は、「2」を対応するピン番号(3~5)に変更する

void setup() {
pinMode(SOL,OUTPUT); //2番ピンに接続したソレノイドを出力に設定。
}

void loop() {
delay(1000); //1秒待機する。(Aruduinoで時間の単位は、1(ms)。よって、(3000)は3秒。)
digitalWrite(SOL,HIGH); //ソレノイドの出力をHIGHにする(「HIGH」は5Vを出力)
delay(3000); //ソレノイドをHIGHにした後、3秒待機
digitalWrite(SOL,LOW); //ソレノイドの出力をLOWにする(「LOW」は0Vを出力)

このプログラムを簡単に説明していきます。

〇変数の宣言

まずは変数の宣言をします。ここでは、Arduinoのデジタルピンの内、何番のピンを使うのかを定義しています。

今回はArduinoをマルチコントローラーに繋いで、1個のソレノイドを制御します。

なので、マルチコントローラーと対応している2~5ピンの内の、2番ピンを使用します。

この時に、「SOL=2」としているのは、使用するピン番号を2番ピンから変更したくなった時に、この1ヵ所を「SOL=3」や「SOL=5」に変えるだけで、スケッチ全体の「SOL」部分が「3」や「5」に置き換わってくれるからです。(ちなみにSOLはSOLENOIDから取ってます。)

ピン番号をそのままスケッチに使用してもいいのですが、もしピン番号を変更したくなった時にスケッチの該当箇所を一つずつ書き換えないといけないので、大変です!

 

〇setup関数(初期設定)

次に、setupという関数で初期設定を行うスケッチです。プログラム全体を通して、最初に1回だけ行われます。

pinModeという関数で、使用するピンを出力として使うのか、入力として使うのかを設定します。

今回は、「SOL」(2番ピン)は電圧を供給する側なので、「OUTPUT」(出力)に設定します。

 

〇loop関数(メインの処理)

そして、メインの処理となるloop関数の部分です。

loop関数は、この関数内のプログラムを無限回繰り返す関数です。

スケッチの内容は、まず1秒待機し、ソレノイドがONになる。

そして、ON状態を3秒間キープした後OFFになる。

これをずっと繰り返すプログラムになります。

 

delay関数は、指定した時間の間、処理を停止する関数で、プログラムを直前の状態で待機させるときに使用します。時間の単位は1ms(1000分の1秒)です。

 

digitalWrite関数は、指定したピンの出力状態をHIGH(5V)もしくはLOW(0V)にする関数です。

したがって、このプログラムではソレノイドをONにしたいときは、HIGHにし、逆にOFFにしたいときにはLOWにすることで制御します。

3.マルチコントローラーとArduinoでソレノイドを動かしてみよう

Arduinoのプログラムの準備が出来たら、実際に動かす準備をしていきましょう!

① マルチコントローラーとArduinoを接続する

マルチコントローラーとArduinoは、ピンヘッダを使用して接続します。

繋ぎ方は、マルチコントローラー緑色LED横の8極とArduinoのデジタルピン(0~7)、マルチコントローラー緑色LEDと反対側の3極の内、写真下側2極とArduinoのGNDピン(2つ)をそれぞれ接続します。

(マルチコントローラーとピンヘッダはハンダ付けした方がいいかも)

 

② ソレノイドを接続する

マルチコントローラーとArduinoを繋げられたら、ソレノイドを接続します

マルチコントローラーとソレノイドをUSBケーブルtype-Bで接続します。

この時マルチコントローラーに刺すポートは、前項のプログラムで出力に指定したピンに、対応している箇所に繋いでください。

これで、動かす準備は完了です!

 

以上マルチコントローラーとArduinoでソレノイドを動かすサンプルプログラムの紹介でした。次の記事では、ソレノイドの数を増やしたプログラムを紹介しようと思います!

ご意見ご要望等ありましたら、お気軽にお問い合わせください。

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