ソレノイドって電池で使えるの? 電源の選び方について

ソレノイドを使う時、電源はどうしているでしょうか?

スイッチング電源やACアダプタを使用したり、コンセントが使えない時は電池を使ったりと、ソレノイドの使い方や使用する環境に合わせた色々な選択肢があると思います。ただ、ソレノイドを使う時に電源の選択を誤るとソレノイドの能力を100%引き出すことが出来ないことがあります。

今回は、ソレノイドを使用する時の電源に関して、注意するべき点について説明していきます。


電源の出力容量や定格電流に要注意!

電源には、出力電圧の他にも、スイッチング電源だと出力容量、ACアダプタだと定格電流といった出力に関する仕様があります。

これらの電源の出力が、ソレノイドの消費電力や消費電流を下回っている場合、ソレノイドは100%の力を発揮できなかったり、そもそも動かなかったりと動作不具合を引き起こします。

したがって、使用する電源はソレノイドの消費電力や消費電流以上の出力容量、定格電流のものを使う必要があります。

例えば、弊社のロングストロークソレノイド「CH12840123(抵抗値12.3Ω)」をDC24Vで使う時、このソレノイドの消費電力は約47Wです。

したがって、出力容量が47Wよりも大きい電源を使う必要があるということになります。

出力容量が30Wなどのソレノイドの消費電力を下回っている電源を使用した場合は、電源の出力電圧が低くなるなど、電源の電圧が不安定になり、ソレノイドも本来の能力を発揮できません。

電流値で見た場合も同様で、CH12840123をDC24Vで使用した時の消費電流は1.95Aです。なので、ACアダプタなどは電流定格が最低でも2A以上のものを使用する必要があります。

ただ、ソレノイドのコイル抵抗値は個体によって、若干高かったり低かったりすることがあるので、出力に多少余裕のある電源を使うことを推奨します

 

 


電池を使う時の注意点

前の項目で、ソレノイドの消費電力などに対して、出力が十分な電源を使う必要があると説明しましたが、電源に電池を使用する場合も同様です。

電池にはスイッチング電源やACアダプタの様な出力容量や定格電流は記載されていませんが、当然無限大の電流が流せるわけではなく、経験則的には1~1.5Aくらいが電池から取り出せる現実的な電流値かなと思います。

したがって、ソレノイドの電源に電池を使用する場合は、ソレノイドの消費電流が1A程度以下の機種であれば電源に電池を使用することも問題ないと考えています。

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